Sweetlore世界のお菓子図鑑(534)

コーラ・カイ
Kora khai
コーラ・カイの材料と製法
砂糖菓子 / インド・オディシャ州ブバネーシュワル

コーラ・カイ(Kora khai)は、膨らませた米に甘味とココナッツ、カルダモンを合わせるオディシャ州の菓子です。軽い米の粒に甘味がからみ、同じ州のミルクを使った菓子とは違う、穀物の香ばしさがあります。

包まれたコーラ・カイ(2011年、Subhashish Panigrahi/Wikimedia Commons、CC BY 3.0)。配信元の縮小版を使用、取得後の内容変更なし。
米の粒を甘くからめる
「カイ」は膨らませた米を指します。ブバネシュワルの紹介では、カイ、砂糖、ココナッツ、カルダモンを基本材料に挙げています。別の説明では砂糖の代わりにジャグリーを使い、米に甘味をからめて作ります。ギーで炒めたカイとココナッツを溶かしたジャグリーに混ぜ、黒こしょうを加える作り方もあります。砂糖やジャグリーが米の粒をまとめ、甘さに香辛料の刺激が加わります。


寺院と旧市街の店
ブバネシュワルのリンガラージ寺院では、神の朝の供物として知られます。旧市街にはコーラ・カイを作る店がいくつもあり、寺院に供える分は、ビソイ家などの菓子職人の家系が受け持つと地元で紹介されています。寺院に仕えるトリナート・バドゥさんによると、供物を作る役目は特定の家々が受け継いできました。神に供えられた後、恵みとして分けられる食べ物をプラサードと呼びます。ブバネシュワルから届いたコーラ・カイの包みを開け、子どもの頃にこの街を訪れた記憶がよみがえった、と語る人もいます。
旧市街の菓子店を訪れる人の目的は供物だけではありません。店主スバシュ・サフーさんは、供えるために買う人に加え、自分たちで食べるために求める客が増えたと話します。ブバネシュワルに住むマンシ・シンさんは、旧市街で買った包みを州外の義理の姉妹にも送っていました。寺院への供物としてだけでなく、離れて暮らす家族への贈り物にもなる菓子です。
同じ州には、ミルクから取った固形分を揚げるチェナ・ガジャもあります。コーラ・カイは、膨らませた米の軽い食感を生かした菓子です。
用語解説
- ジャグリー
- サトウキビやヤシの樹液を煮詰めた甘味料。
- プラサード
- 神に供えられた後、恵みとして分けられる食べ物など。
- トリナート・バドゥ
- 寺院で奉仕する人物。
- スバシュ・サフー
- 菓子店の店主。
- マンシ・シン
- 地元の菓子について取材を受けた住民。







