Sweetlore世界のお菓子図鑑(534)

ファヴォルキ
Faworki
ファヴォルキの材料と製法
揚げ菓子 / ポーランド

ファヴォルキ(Faworki)は、ポーランドのカーニバルに食べられる、薄いリボン形の揚げ菓子です。中央に切り込みを入れ、片端をくぐらせてねじり、油で揚げます。粉砂糖を振って仕上げた薄い生地は、ぱりっと割れる軽い歯ざわりです。

たたいて、薄く延ばす
小麦粉に卵やクリームなどを合わせて生地をまとめ、薄く延ばして帯に切ります。中央に切れ目を入れ、片端を一度くぐらせると、ひねりのある形になります。熱い油脂で揚げると表面に小さな膨らみができ、粉砂糖を振って仕上げます。
ポーランド農業省が紹介するクヤヴィ地方の作り方では、生地をめん棒でたたいて空気を含ませ、弾力を持たせます。その後、打ち粉を多く使いすぎず、できるだけ薄く延ばします。こうして、厚い菓子パンとは違う繊細な歯切れに仕上げます。

カーニバルの最後の日まで
フルストやフルシチキとも呼ばれ、カーニバルの終わりに近い「脂の木曜日」や、四旬節が始まる前の最後の日々に食べられます。農業省が紹介するシレジアの記録には、新年の挨拶に訪れた親族や知人を、コーヒーとファヴォルキ、揚げ菓子のクレプルでもてなした習慣が記されています。
北部コチェヴィエ地方では、似た菓子をグロホヴィンキと呼びます。卵やクリーム、小麦粉を使ってラードで揚げる、少し不ぞろいな小さな菓子です。土地によって呼び名も形も異なりますが、いずれも四旬節前の冬に作り、楽しみを分かち合います。
古い料理書にも
ポーランドの料理文化資料は、1783年の料理書に、歯切れのよい揚げ菓子の記述があると紹介しています。同資料によると、1856年の料理書には、生地を麺のように薄く延ばし、細く切って端を切れ目に通す作り方が載ります。揚げた後に砂糖とシナモンを振る仕上げです。

「ファヴォルキ」の名は、フランス語の細い飾りリボンに由来すると説明されます。ねじった帯の形は、その名を思わせます。
用語解説
- 脂の木曜日
- 四旬節前の木曜日。ポーランドで揚げ菓子を食べる習慣がある。
- 四旬節
- キリスト教で復活祭前に設けられる期間。







