Sweetlore世界のお菓子図鑑(534)

ルーグブロイズイス
Rúgbrauðsís
ルーグブロイズイスの材料と製法
デザート / アイスランド

ルーグブロイズイス(Rúgbrauðsís)は、アイスランドの濃いライ麦パンを使ったアイスクリームです。甘みのあるパンの風味が冷たい乳の菓子に移り、パンの粒を残した品では、その歯触りも楽しめます。

パンの風味をアイスに
アイスランドのホテル・食品学校の学生が考えた一皿では、ライ麦パンを牛乳、クリーム、砂糖、ブドウ糖と一緒に温め、かき混ぜながら沸かします。それをアイスクリームマシンで攪拌しながら凍らせ、温かいパンプディングの上に添えます。レモンとレーズンを煮てつぶしたソースも添える、甘さの中に酸味のある組み合わせです。


レイキャビクのハットルグリムス教会の向かいにあるカフェ・ロキでも、ライ麦パンのアイスが供されています。店の品を紹介した記事には、クリーミーなアイスの中にパンの粒を感じるとあります。使うパンの形や混ぜ方によって、冷たいアイスの中に穀物の歯触りが残ります。
地熱で焼くパンと、家庭のスープ
材料になるルーグブロイズは、色が濃く、しっとりとして甘みのあるライ麦パンです。アイスランドのラウガルヴァトンでは、生地を入れた鍋を温泉の熱が伝わる砂に埋め、約一日かけて火を通す作り方が受け継がれています。取り出した温かいパンは、バターを添えても食べられます。地熱を使わずオーブンで長時間焼く方法もあり、すべてのライ麦パンが地中で作られるわけではありません。
パンを甘い料理に使うのは、アイスだけではありません。アンナ・ラウラ・パウルスドッティルの家庭では、残ったライ麦パンを冷凍しておき、たまったら水で煮溶かし、レモン、レーズン、麦芽飲料を加えました。泡立てたクリームを添えるパンのスープは、彼女にとって、誕生日にも食べたくなる子ども時代の味です。
ホテル・食品学校の学生は、そのスープの材料を使い、パンプディング、ライ麦パンのアイス、レモンとレーズンのソースに組み替えました。なじみ深いパンの食べ方から生まれた、温かい菓子と冷たい菓子を一皿に合わせた作例です。
用語解説
- アンナ・ラウラ・パウルスドッティル
- 家庭のパンのスープの思い出を語った人物。
- ルーグブロイズ
- アイスランドの、色が濃く甘みのあるライ麦パン。
- ブドウ糖
- 糖の一種。紹介した配合ではアイスクリームに使う。







