Sweetlore世界のお菓子図鑑(534)

ドゥード・プリ
Dudh puli
ドゥード・プリの材料と製法
デザート / インド・西ベンガル、バングラデシュ

ドゥード・プリ(Dudh puli)は、甘いココナッツの具を米粉の皮で包み、乳とともに食べるベンガルのピタです。皿に盛ると、柔らかな皮の包みと乳のソースが一緒になります。「ドゥード」は乳を意味し、包んだ生地を乳とともに味わうところに名前の特徴があります。新米が出回る季節や、冬のポウシュ・サンクランティに作るピタとしても紹介されています。ベンガルの一例では、この時季のナツメヤシのジャグリーを具と乳の両方に使います。

乳をまとったドゥード・プリ(2018年、Hindu.Bengali/Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0)。配信元の縮小版を使用、取得後の内容変更なし。
甘い具を米粉の皮で包む
バングラデシュの家庭料理の一例では、削ったココナッツをジャグリーと炒め、水分がなくなるまで混ぜて具にします。塩を加えた湯に米粉を入れて火を通し、なめらかになるまでこねたら、小さく分けて伸ばし、具を包んで縁を閉じます。これを甘くした乳に入れて煮ます。米粉の皮で具を包み、その周りを甘い乳が覆う、二つの層を持つ菓子です。

このレシピでは、熱い乳にジャグリーを加えると乳が分離しうるため、乳をいったん冷ましてから加えています。砂糖を使う方法もあり、小麦粉の皮にする例も示されています。具を包んだ皮の縁を指で押さえて閉じ、乳の中で崩れないように煮ます。料理家インドラニ・ダールは、結婚後に母からこの菓子を教わりました。母が訪ねてきたときに作ってくれたドゥード・プリを撮影した思い出とともに、半月形の包みを煮て冷やす家庭の作り方を紹介しています。
蒸してから乳に合わせる作り方
乳の中で包みを煮る方法とは別に、蒸したプリを甘く煮詰めた乳に入れる作り方もあります。バングラデシュの新聞に載る例では、ココナッツミルクで米粉と小麦粉を練って包み、蒸してから濃い乳と合わせます。同じ名の中に、皮の配合と火の通し方の違いが見えます。

形の似たチャンドラプリにも、米粉の皮にココナッツを包む地域の作り方があります。一方、ドゥード・プリでは包みを甘い乳とともに味わいます。
用語解説
- ピタ
- 米粉などを使う南アジア東部の菓子や軽食の総称。
- ジャグリー
- サトウキビやヤシの樹液を煮詰めた甘味料。
- インドラニ・ダール
- 家庭の記憶と菓子の作り方を紹介する料理家。







