Sweetlore世界のお菓子図鑑(534)

ライプツィガー・レルヒェ
Leipziger Lerche
ライプツィガー・レルヒェの材料と製法
焼き菓子 / ドイツ、ライプツィヒ

ライプツィガー・レルヒェ(Leipziger Lerche)は、ドイツのライプツィヒで作られる小さな焼き菓子です。さっくりした生地の器にアーモンドの甘い具を詰め、上に二本の生地を十字に渡します。果実のジャムやチェリーを中に入れたものもあります。


ジャムとアーモンドを小さな器に
外側には、バターを使う歯切れのよい生地を使います。内側のマジパンやアーモンドの具はしっとりと詰まり、果実が加わると甘さの中に酸味が差します。表面の十字は、具を包む菓子の目印です。店によって生地や中身の配合は異なります。
ライプツィヒの観光資料が紹介する一例では、薄く延ばした生地を小型の型に敷き、いちごのジャムを少し入れます。アーモンドなどを合わせた具を重ね、細く切った生地を二本、十字に載せて卵黄を塗り、焼き上げます。具の中にマラスキーノ・チェリーを加える仕上げも紹介されています。果実を底に置き、木の実の具を詰め、十字の飾りを載せる順で作ります。

鳥と同じ名を持つ菓子
レルヒェはドイツ語でヒバリのことです。ザクセン州の資料によると、ライプツィヒはかつてヒバリの取引地で、鳥を料理として売る人々がいました。鳥は詰め物をしてひもで結び、料理として供されたと伝わります。菓子の十字の生地も、そのひもに見立てたものだという説明があります。
1876年の鳥の捕獲禁止後に、代わりの菓子が発明されたという説も伝えられています。ただ、ライプツィヒの酒類製造者による調査は、1859年の新聞広告にすでに菓子のレルヒェが登場した可能性を挙げています。広告と料理としての鳥の記載の区別にはなお確認が必要ですが、禁止の後に一人の菓子職人が初めて考案した、と簡単には言えません。
同じ調査は、1883年の製菓書に、折り込み生地にりんごのジャムとアーモンドの具を詰め、シナモンとレモンの皮で香りづけるレルヒェが載ると紹介しています。現在よく見る歯切れのよい生地の菓子だけが、昔から唯一の形だったわけではないようです。
同じザクセンのドレスデナー・アイアシェッケが切り分けて食べる層のケーキなら、レルヒェは一個ずつ型に入れて焼く小さな菓子です。
用語解説
- マジパン
- アーモンドと砂糖を練り合わせた菓子生地。
- レルヒェ
- ドイツ語でヒバリ。ライプツィヒでは鳥の料理と菓子の両方の名に使われる。
- マラスキーノ・チェリー
- シロップなどに漬けた、飾りに用いられるサクランボ。







