Sweetlore世界のお菓子図鑑(534)

クヴェーフィヨルドカーケ
Kvæfjordkake
クヴェーフィヨルドカーケの材料と製法
ケーキ / ノルウェー、クヴェーフィヨルド

クヴェーフィヨルドカーケ(Kvæfjordkake)は、ノルウェーの祝いの席で親しまれるケーキです。「世界一」という意味のヴェルデンス・ベステの名でも知られます。柔らかな生地にメレンゲとアーモンドを重ねて焼き、二つに切ってクリームを挟みます。


一枚に焼いて、二つに重ねる
ノルウェーの伝統料理を集めた資料の一例では、バターと砂糖に卵黄、小麦粉、牛乳を合わせて天板に広げます。卵白と砂糖を泡立てたメレンゲをその上に重ね、刻んだアーモンドを散らして一緒に焼きます。冷めたら半分に切り、バニラの卵クリームと泡立てた生クリームを合わせたものを挟みます。

半分に切った二枚を重ねると、切り口に柔らかな生地とクリームが現れ、メレンゲの上には焼いたアーモンドが見えます。バニラの代わりにラム風味のクリームを用いる例もあります。メレンゲの軽さと乳のクリームのこくが、一切れの中で重なります。
港町のカフェから
このケーキは、北ノルウェーのクヴェーフィヨルド出身のフルダ・オッテスタと結びつけて語られます。ノルウェーの百科事典によると、彼女は姉妹とともにハルスタのカフェ・アリアンスを営み、デンマークの菓子職人から「王のケーキ」というレシピを買って手を加えました。高価だったアーモンドの量を減らしたことも、その工夫の一つとされています。
祖母のケーキについて語った孫の話として、百科事典は、もとのレシピにスポンジ、バニラクリーム、アーモンドの生地、メレンゲがあったと紹介しています。北のカフェで手を加えられたケーキは、彼女の出身地クヴェーフィヨルドの名で知られるようになりました。
2002年には、ノルウェーのラジオ番組『ニーティメン』の聴取者投票で「国のケーキ」に選ばれました。2024年にも放送局の番組の投票で人気を集めています。「世界一」という呼び名とともに、家庭や祝いのテーブルで切り分けられる菓子です。
用語解説
- フルダ・オッテスタ
- ハルスタでカフェを営み、このケーキと結びつけて語られる人物。
- メレンゲ
- 卵白と砂糖を泡立てた生地。
- クヴェーフィヨルド
- ノルウェー北部の地域。ケーキの名前に残る。







